<life>fool</life>

愚者の人生。

ライブに行った話。

 すごく個人的なことを書きます。なんかまずい記述あったら連絡して下さい。対応しますので。

 6/9にEurekaというバンドのLIVEに行った。ミニアルバム「α」のリリースツアーファイナルだった。Eurekaは僕が大学時代在籍していた軽音楽部の仲間がやっていたバンドで、もうかれこれ7年ほどの付き合いになる。対バンもUnknown pleasures、Proxyonと、同じく昔の仲間や先輩がやっているバンドが集まっており、なんというかプチ同窓会のような体をなしていて楽しい夜だった。(もう一組、Melanche[n]tryというバンドは初見でしたがカッコ良かった)

 現体制でのEurekaの音楽がLIVEで聴けるのはあと1回のみとなる。

 何かを創るというのは、先も見えない暗闇の森の中で頼る縁もないままにこれと信じた道を手探りで突き進むことだと思っている。履いた靴が水溜りに濡れ、木々の枝葉に身を切られる事もあるだろう。無傷でいられるはずもない。最早これまでと、膝を折ることは珍しいことではない。そこに至るまでの逡巡を俺は知らない。知る必要も無い。だから過剰に反応することもない。闘ってきたのは彼らであって俺では無いからだ。

 夜が明けて音が途絶えて、あれは一時の幻だったのだろうかと疑うこともあるだろう。だが違う。幻ではない。確かにそこに在る。俺はただそれだけを信じている。残された我々にできることは忘れないこと、ただそれだけだ。そしてまた彼らは素晴らしいアルバムを創った。形ある物は残る。それすらもいつか消え去る時が来るのかどうかは知らない。興味もない。

 誰かが進む。その誰かが持つカンテラが灯っている。それは暗い森に光を放つ。その暖かさに人が集まる。だがいつしか灯りは消え、暗闇が戻る。集まった者たちは散らばってゆく。別の灯りを探したり、暗闇に怯えたりするだろう。だが、いつか気づくはずだ。自分の手にカンテラが在ることに、そしてそれが弱々しくも灯っていることに、気付くはずだ。

 そうやって誰もが違う道を往きながら、誰かが、幾千の屍体を越えながらでも誰かが、いつか思い描いた場所に到達しさえすればそれで良い。それだから良い。

 今もどこかで誰かがカンテラを片手におっかなびっくり前へ前へと進んでいる。倒れた者たちも、形を変えて甦りながら進もうとしている。だから暖かさだけを享受することは止めよう。それはもっとも怖ろしく、また哀しい破滅への道だ。だが、我々が我々にできる方法で灯りを繋いでいくことさえできたら。それだけが、暗闇を進む者たちの生還への道となる。俺は本当にそう思うよ。そう信じています。

Eureka Next live→7/18(木) 音景-anotherline- @新宿Motion