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<life>fool</life>

愚者の人生。

悲しい。

 驚くほどに文章が書けない。当たり前か、書いてないんだから。書くことだって反復と鍛錬によってしか磨かれないのだし、磨かなければ鈍るのだ。

 こんな風に指が止まることなんてなかった。そう遠くない昔、もっと私は私の指を信じていた。脳みそから溢れ出てくる気持ちがダイレクトに首から肩へ肩から腕へ腕から指へ一つの意志となって雷鳴が轟くみたいにばちばちばちっと、そういう即効性みたいなものが私の身体からごっそり抜け落ちている。走らなくてはいけないのに走り方が解らなくなっている。

 今書いているこれだって、無理やり走っているように見せかけているだけで実際は息も絶え絶え、見苦しいったらこの上ない。改行を入れる位置が解らない。句読点の置き方が解らない。何が書きたいのかも解らない。ディスプレイ上に点滅する縦の棒はさっきから行ったり来たり、消された文字は幾つになるかしれない。書きたいことなんて何もないのだということに甘えた結果こうなってしまっているということに気づいていたから逃げるしか無かったんだけど、逃亡によって得たものは書く力を失うということ、ただそれだけだった。ていうかそれ得てないし。失ってるだけだし。気持ちわる。

 でも、そんなことになんの意味があるんだろう。けど、書かなければいけない。