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<life>fool</life>

愚者の人生。

10/25 SASPLデモ スピーチ「1と0の間に」


SASPL DEMO FINAL@shibuya 2014/10/25 - YouTube
※動画説明文からスピーチへ飛べます。1:22:54~

 今日はよろしくお願いします。
 僕は今日まで、この秘密保護法のどこがクソなのかということを勉強してきました。初めは、ヤバいヤバいって言われてたけど、何がヤバいのか全然分かんなかった。でも今は、この法律が欠陥だらけだっていうことが解ります(S.Bくんからガヤ「どんだけ勉強したと思ってんだよ!」)
 
 問題はキリがないほどあって、秘密にしてはいけないことが決まってないこと、そのせいで秘密の範囲がどんどん拡大すること、公務員だろうが非公務員だろうが秘密を取り扱う人は、国家によってプライバシーの侵害のような調査を受けなければいけないこと。このザル法に対して政府がしなきゃいけなかったことは、丁寧な説明と言う名の屁理屈ではなく、この法律に対する抜本的な見直しだったということです。

 でも僕は、ここで自分が勉強したってことを自慢したいんじゃなくて、僕の一つの不安と、それとの闘い方の話について話します。
 正直日常生活で色んな事をやらなきゃいけなくて、この法律について勉強する時間なんてないんすよ。どんどんどんどん勉強する時間減ってって、どんどんどんどん忘れていくんですよ、この法律のことを。それが、それがすごい不安です。いつかこの法律に呑み込まれてしまうんじゃないか。この法律のことを忘れてしまうんじゃないかっていうのがすげえ不安です。

 だけど僕たちはこの法律のことをいろんなかたちにして、この法律に対する思いをいろんなかたちにして残してきました。
 ある人は動画にして残しました。ある奴は音楽にして残しました。ある奴はフライヤーにして、Tシャツにして、写真にして、この法律に対しての怒りや情報を残してきたんです。そんなふうにして、僕たちは自分たちの創りだした装置によって、この法律を、自分が、また自分以外の誰かが忘れた時のために、それをもって闘うことが出来るように、今日までやってきたんです。


 最近、僕は、戦後の国民意識について分析している人の本を読みました。ジョン・ダワーの「敗北を抱きしめて」という本です。この本では何気ない新聞の投書だったり、国民一人ひとりの日記だったり、そういうところの情報を一つ一つ丁寧に拾い上げて、戦後の日本人にとって、平和とは、民主主義とはなんだったのかっていうことを、丁寧に分析している本です。僕はこの本を読んで、これからの平和とか民主主義、そういうことを考えるための一つのサンプルにこの本を使っています。僕はこの本の拾い上げられた声のように、このデモもいつか、拾い上げられるときがくるって信じてます。

 今日の集まった数だったり、一人ひとりが何を思ったっていうことを記録に残していけば、いつか必ず自分だったり他の誰かが拾い上げて闘ってくれることを信じています。やっぱり、それを見た時「この法律おかしかったんだ」ってことを気づいてくれるってことを信じています。この秘密保護法は歴史に逆行するような法律です。この法律は何十年も、もしかしたら永遠に、僕達がフィードバックするための情報を無くしてしまうような法律なんです。人間は歴史の中で、たくさんの過去から学んできました。過去から学び、この日本が、社会が、世界がどうあるべきかっていうことを考えてきたんです。同じ過ちを犯さないように、新しい犠牲を生み出さないように、僕たちは学んできた一面があるんです。この法律は、それを蔑ろにするような法律です。


 もし、このデモの成功が1として失敗が0とするなら、そう仮定するなら、このデモは確実に0です。失敗です。確実に失敗なんです。でも1と0の間に、間があって、その間に今自分たちがどこに位置するかっていうのを認識して、楽観することもなく悲観することもなく、今何処にいるかっていうのを冷静に捉えて、1に向かっていく、そのための意思表示をすること、行動することが必要なことなんだと思います。

 僕はその意思表示の第一歩として、ここで一つ言わせて下さい。僕は、特定秘密保護法に反対します!
 2014年10月25日、ありがとうございました。