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<life>fool</life>

愚者の人生。

10/25 SASPLデモ スピーチ「路上に出て、意志を紡ぐこと」


SASPL DEMO FINAL@shibuya 2014/10/25 - YouTube
※動画説明文からスピーチへ飛べます。1:09:04~

 皆さんこんにちは、初めまして。今日私は私の言葉で本気で喋ります。皆さんも本気で聞いてください!


 私が特定秘密保護法というものを知ったのはちょうど去年の今頃でした。知る権利や表現の自由、そんな大事なものが自分のものじゃなくなるかも知れないってそのとき初めて知りました。いてもたってもいられなくなった私は、一人で永田町の駅に降り立つことを決めました。そうして私がデモに参加し始めてもう1年がたとうとしています。そのときまで私は、まさか自分が自分の意志でデモに参加する日が来るなんて思ってもいませんでした。


 去年の12月6日に秘密保護法が可決されたとき、強行採決の4文字を、私の頭は受け付けてくれなくて、だから悔しくて泣いてました。その時初めて民主主義っていう4文字は私にぶつかってきました。それまで当り前だったものが、手元から初めて引き離されようとしたとき、その言葉は私に重みを持って語りかけてきました。私はとても怒ってました。でもそれは、憲法と、それに守られてきた私たち国民の意志を踏みにじった、そんな政治家だけに向けられたわけではありませんでした。

 なぜなら、強行採決は政治家のみによって為されたものではないからです。いつまでも都合の悪いものから目を背け、怯え、羊のように大人しく飼われてきた、そんな大人たちの存在なしにはそれは成立しなかったはずです。
 そんな彼らは言います。「デモなんかしたって何にも変わんないじゃないか」って。
 今日のこのデモのことだってそうです。「もう12月の施行は決まってんだから、今そんなことしたって何になるんだ」って、そんな言葉を浴びせてくる大人たちを私たくさん見てきました。

 そうです、デモなんかしなくたって明日は同じようにやってきます。正直言ってしまえば、社会運動から距離を置けば置くほど、この国で生きることは容易くなります。しかしそんな風潮が結果として何を引き起こしたか。ろくな審議もされない、穴だらけの法律を成立させることになったんです。皆さんこのままでいいんですか?

 
 そして私はこう言います。いつまでも何もせずに、液晶画面の小さな世界の中で、ヒーローになり続けるってそんなにかっこいいことですか?私だってもう一朝一夕で社会が変わるだなんて、甘い期待はとっくの昔に捨ててます。ただ私がこうして路上に出ることで、自分の言葉で、自分の意志を紡ぎ続けることで、私は自分が生まれ育ったこの国が民主主義国であるということを体現してきたつもりです。


 別に私、活動家でもなんでもないです。本とクラブの好きなただの大学生です。だけどただの大学生にだって言いたいことがあります。言えることがあります。そして知りたいことがあります、知れることがあります。政治に対して、世の中に対して、自分の言いたいことを言うってそんなにおかしなことですか?
 今日のお昼、カレーとパスタどっちが食べたい?って聞かれて、じゃあパスタにするわ、っていうのと何ら変わらないことじゃないですか?パスタが食べたいって言うのも、政治に対して自分の意見を言うことも、自分の意志を表明していることには変わりないですよね?そうやって私たちが、自分を表現するための自由、そしてそれができる社会、そういったものって当り前に保障されてなきゃいけないんです。そんな大切なことが、ふざけた政治家の一時の判断によってもみ消されていく。皆さんこのままでいいんですか?


 私は、自分の言葉で思うままにものを言えるこの場所を愛しています。誇りに思っています。でもそれは、どっかのお偉いさんの顔色を伺って口にする愛国心なんてものでもなければ、アイデンティティの最後の砦になるわけでもありません。

 特定秘密保護法は12月に施行されると言われています。しかしそれがどんなに力を持ったって、私たちが自分の頭で思考できなくなるということにはならないはずです。どんな法も、そしてどんな社会的立場に居る人も、私を思考するということから引き離すことはできません。そして私は何をも恐れずに、自分の意志を伝え続ける自分を恥じません。


 だから私は何度でも言います。2014年10月25日、私は特定秘密保護法に反対します!