<life>fool</life>

愚者の人生。

書欠

鏡を見て狼狽えた。そこに映っているのは間違いなく自分であるはずなのに、まるで初めて見る人間のように感じたからだ。定まっていた世界がぐにゃりと形を変えたような気がして居間に戻ると中年の女が一人と若い女が一人いた。母であったはずの人、姉であっ…

悲しい。

驚くほどに文章が書けない。当たり前か、書いてないんだから。書くことだって反復と鍛錬によってしか磨かれないのだし、磨かなければ鈍るのだ。 こんな風に指が止まることなんてなかった。そう遠くない昔、もっと私は私の指を信じていた。脳みそから溢れ出て…

自由

人の書いたブログをかれこれ3時間ほどぶっ通しで読んでいたら自分も書きたくなってきたので書くよーと思うたのだがスマホで140文字以上の文章書くのすごい苦痛かもしれない。そんな生き方じゃ幸せになれないよ(大意)みたいなことを最近よく言われるのだが、…

潜在的にはヒーローの存在を渇望しているし、自分がそれで在りたいと思っている。そう思ってウンザリした。 その人の身丈、声色、眼のかたち、何も知らないと言うのに、何も知らないのだからこそ冷静さを保たなければいけないと解っていたのに、突如として沸…

忘れません、死ぬまでは。

あなたは記憶力が良いですね、とよく人に言われる。他人からの評価というものは往々にして自分自身の認識とはひどく食い違うものだが、これに関しては「ああ、確かに私は細かいことまでよく覚えているな」と思う。 人は物事を次々に忘れていく生き物であろう…

『おとぎ話みたい』

主人公である高崎さんのこころから溢れてはみ出る言葉の奔流は、かつて、今よりもまだ何かを書くことができていたなと感じるあの頃の自分を思い出すようで、観ている間ずっと笑顔になっていた。その恋はどうしようもなく一方通行的で、相手の気持ちなど視野…

11月2日、差別のない世界を創るために、東京大行進に行きませんか?

来る11月2日、東京大行進というデモが東京で開催される。僕は、この日このデモで、できるだけ多くの人たちと、東京の街を一緒に歩きたいと思ってる。 もう何年も前から、インターネット上には在日韓国・朝鮮人への差別が溢れかえっていた。そしてそれは差別…

愚者の人生である。

ファナティックな美しさ

ファナティックであるものというのはそれだけで他者の心をざわつかせる。『風立ちぬ』の二郎や菜穂子、あるいは『猫の地球儀』の幽や焔、現実世界で言えば何よりも宗教者ルター。ルターの「我、ここに立つ。私には、他にどうすることもできない。」という言…

ぽえとりー

その道のプロでもない俺みたいな人間が分析めいたことをつらつら言い募っても全くもって意味が無い。だったらどうするかってそりゃあ愛してるって言うしかないんだろうな。思えば好きなものや好きな人に対してはいつだってそうしてきた。 基本的にあんまり人…

友達100人いらない。

それは隔たれていて、永遠に一つになることはないでしょう。 孤独でない人間なんているものか。孤独なことを特権であるかのように言い募っても意味が無い、どころか害悪だ。だって孤独でない人間はいないのだから。それは当り前なのだから。 良いことでも悪…

みすたーわーるど

上司とか後輩とか先輩とかもうとっても面倒くさい、わたしはあなたという人間と付き合いたい。思い上がりではなく。肩書なんか無くったって尊敬する人は尊敬するし、どれだけ肩書があろうとも尊敬できねえやつはできねえよ。そんな感じで相変わらず自分は人…

想ったことを口にすると人を傷つけるし、かといって想いを口に出さないことで徐々に腐っていく魂もある訳で、結局のところエゴとエゴのぶつかり合いがコミュニケーションというものであるのならば、誰とも話さず関わらず、一人閉じたまま生きていくのが一番…

我を忘れられたらどんなにか楽だろうな、と思う。人生の早い時期に、自分から離れて鈍くなるという自己防衛法を覚えてしまったおかげで、助かった心もたくさんあるのだけど、それと同時に感情にリアルが無くなってしまった気がする。俺の怒りは本当に怒りな…

生きている。

JR渋谷駅ハチ公口の改札を抜けると夏だった。まだ五月だというのに確かに夏の匂いがした。じっとりと汗ばむ背中が蒸し暑くて、けれども嫌な感じはしない。駅から二十分程歩いた先には我が家がある。引っ越してから2年は経つかというのに未だにうまく歩けない…

東京レインボープライド2014に行ってきた。Rachel D'Amourさんがすごかった。

東京レインボープライドに行ってきました。 イベントの趣旨はコチラ。 とても良いイベントで楽しかった。パレードではTOKYO NO H8のフロートがやっぱり最高にかっこ良くて素敵だったなあ。大行進2014も楽しみです。 パレードとフェスタ、両方とも本当に楽し…

日記。

絶望は死に至る病だとキルケゴールは言ったが、それを正しいとするならば僕はまだ生きているので、本当の絶望というのを知らないということになるのだろうか。それとも、生きることの終着点に、逃れようの無い死が存在する事実から考えると、つまり生きるこ…

ライブとか契約とか約束とか投壜通信とか、ただの日記。

3月19日、友達のやっているunknown pleasuresというバンドのプチ遠征ライブに付いていった。千葉県は稲毛にある稲毛K's dreamというライブハウスである。ここは何度かお邪魔したことのあるライブハウスで、店長さんが熱心なカート・コバーンの信奉者らしく、…

大森靖子さんのライブのこととかヘイトデモとか水タバコとかただの日記。

3月14日、恵比寿LIQUIDROOMで開催されたライブに行った。敬愛する大森靖子さんのアルバム「絶対少女」のツアーファイナルだ。ライブが始まってすぐ、メジャーデビュー発表があった。エイベックスからというのがなんとも大森さんらしいなと思った。 少し時間…

太陽の孤独 -FREE DOMMUNE 2013-

FREE DOMMUNEに行ってきた。本当に楽しくって、フェス童貞というやつをこのイベントに捧げられて良かったなあと思った。捧げられた方は別に嬉しかないだろうけども。 会場に居る時はもう何もかもが極上の体験すぎて、いちいち噛み砕きながらということが出来…

死にたい人と安吾と治ちゃんの話。

その昔うわ言のように死にたい死にたいと呟いてた自分がそれを止められたのは、坂口安吾の「不良少年とキリスト」を読んでからだ。俺はこれ読む度にぽろぽろ泣いちゃうのである。 人間は生きることが、全部である。死ねば、なくなる。名声だの、芸術は長し、…

書くことについての話。

今回もまたすごく個人的なことを書きます。 自分がこうやってインターネットの片隅で物語にもならない情動を書き殴ることが何かになるとは思っていない。表現行為だとも思えないし、ほとんど無駄だとすら思う。近頃は読んだ人が嫌な気になるようなことに関し…

ライブに行った話。

すごく個人的なことを書きます。なんかまずい記述あったら連絡して下さい。対応しますので。 6/9にEurekaというバンドのLIVEに行った。ミニアルバム「α」のリリースツアーファイナルだった。Eurekaは僕が大学時代在籍していた軽音楽部の仲間がやっていたバン…

家の窓と斜め後ろのあいつと世界についての話

↑iPhoneで撮った家の窓からの景色。いちばん綺麗に撮れたと思う。

さよならと、バイバイと、じゃあねと、またね。

「さよなら」という言葉は苦手だ。「バイバイ」も良くない。「じゃあね」か「またね」だったらまだマシだが、それでもやはり別れは寂しいものだ。僕はとても出不精な人間なのだけど、その理由の一つは「またね」を言うのがつらいからだ。 見送られるのは特に…

面影ラッキーホールというバンド

お久しぶり。 ここ最近映画を観る気力が無く、このblogも放置気味になってたよー。ごめんなさい。 今日は映画じゃなく「面影ラッキーホール」というバンドの紹介をしようと思う。ジャンルとしてはファンクとかになるのかな?とにかくまあ、普段自分が聴いて…